タイヤ交換は自分一人で出来ますか?
はい、私は分かっているつもりだったけど、今回、ひさびさ(十数年ぶり)に自分でやってみて、意外とダメな部分が露呈してしまったなと痛感してしまいました。
今や、タイヤ交換については、外注する人の方が多いのかな?楽だし、プロに任せた方が安心できるし、工具をそろえなくてもいいし…などなど。お出かけ先でパンクしてもJAFに連絡すれば来てもらえるから、自分でやらなくてもいいやって感覚の人が多くなっているのかもしれませんね。実際、私もそのうちの一人ですし。(・∀・)ウン!!
でもやっぱ、車を運転する以上、最低限覚えておかなければならない技術の一つでもあるし、いざという時に「知らない」「できない」では通用しない場面にも出くわすかもしれないので、たまには自分の力でやってみるのもよいのではないでしょうか。
本記事は、私が乗っているホンダフリードのタイヤ交換について、自分用にマニュアル化しておきたく整理するものになります。失敗体験を含めて、必要な情報は網羅されるのではないかと思いますので、興味がある方は少しばかりでもお付き合いいただければと思います。
私のタイヤ交換マニュアル/ホンダフリード
はじめに(大前提として)
私はただそこら辺にいる”昭和のおっさん”であり、プロの整備士ではないので、本記事については本当に参考程度として捉えてください。タイヤ交換は、失敗すると自分だけでなく他人へも危害を与える可能性が生じるので、信用すべきはプロの整備士の知識となります。
私もネットにあるプロの整備士が発信する情報を参考に行っていますが、自分で手をかける以上、責任は全て自分にあるものと承知していますので、ここらの認識は共有していただきますようお願いします。
準備品/タイヤ交換に必要な工具
タイヤ交換に使われる工具はいろいろありますが、必要な機能としては限られますので私が使用しているものを一例として紹介します。
ジャッキ
私が持っているのはフロアジャッキ(写真中央の赤いやつ)になります。自動車底部のジャッキアップポイントを明確に把握していれば、前後で両輪を上げれる機能を有していますが、私は間違ってかけて壊すのが嫌なので、底部側面のフレームについているジャッキアップポイントで片輪ずつ上げ下げしています。
ちなみに、車の備品として備えられているパンタジャッキは、ジャッキアップ時の安定性を欠いたり、動作が重かったりと使いづらいので、私はあくまでも非常時用の備品として捉えています。
レンチ
タイヤのナットを緩めたり締めたりする工具です。電動のインパクトレンチがよく使われていますが、私は次にあげる手動のものを使用しています。
クロスレンチ
ナットにかけた軸を中心に力がかけられるので、ものすごく便利です。主にナットを緩めたり、仮締めするために使います。
トルクレンチ
自動車ごとに定められている既定のトルクで、ナットを締め付けることができる優れものです。ナットは締め過ぎても緩すぎてもよろしくないので、自分でタイヤ交換を行うための必須アイテムと言ってもよいと思います。
エアコンプレッサー
空気入れです。車内のシガーソケットから電源を取り、電動で空気を入れてもらえる装置です。車の安全な走行を確保するために、タイヤの空気圧は適正に保っておく必要があるので、空気入れは必要な作業となります。私は利用したことがありませんが、ガソリンスタンドでも空気を入れている光景もよく見るので、持っていない方は最寄りのガソリンスタンドに問い合わせてみてください。
エアゲージ
私が昔から使用しているエアゲージで、タイヤについているバルブに頭を「ぷ!」っと挿し込んでおケツから「ぴゅ!」っとメモリが飛び出してくるタイプです。最近(!?)はダイヤルゲージが付いているものが主流なんですかね?私はこれで十分です。
その他
手袋やウエスなど。
私は使用しませんが、安全性を確保するために車輪止めを使用したり、ジャッキアップした車体を支える装具や、タイヤの脱着をサポートする器具もあるようです。その他、ブレーキディスクのさび落としなどを行う人もいるようなので、必要に応じて準備してください。
タイヤのローテーション ※「ROTATION」マークに注意!
タイヤ交換をする際にまず考えるのは、タイヤのローテーションだと思います。何かというと、タイヤの減り具合を均一にするために、交換するタイヤの前後左右を入れ替えを行う作業になります。
本来であれば、タイヤ交換をした際に交換前に設置していた場所(左前、左後、右前、右後)を粘着テープなどによりマーキングしておいた方が良いのですが、私はタイヤの減り具合を見て適当に決めてしまいます。
私の場合、4本のタイヤを並べて、なんとなく減り具合が進んでいないタイヤを駆動輪にすることを意識しています。正直、極端な差がないと自分の目では見分けられないので、その辺が「適当」という言い方になってしまいます。一般的には、左前と対角の右後、右前と対角の左後を交互に入れ替えるのがよいとされているようです。
注意事項として、タイヤには回転の向きが決まっている「ROTATION」というマークが側面に付けられたものがありますので、事前にチェックしておくことが重要です。このマークが付いているタイヤのローテーションは、左側同士で前後、右側同士で前後の入れ替えをする形になります。
タイヤ交換の手順
0 事前準備
0-1 工具の準備
作業に必要な工具を準備します。
0-2 ローテーション決め
交換するタイヤの減り具合を自分なりに見極め、交換するタイヤのそばに配置します。
0-3 規定値の確認
タイヤの締め付けトルク及び空気圧の規定値は作業前に必ず確認した方が良いです。
1 ジャッキアップポイントにジャッキをセット
ジャッキアップポイントというのは、車体に損傷を与えることなくジャッキアップが可能なポイント(ジャッキをかける位置)になります。この場所以外にかけてしまうと、フレームを歪めたり、場合によっては自動車の機構に損傷を与えてしまうことになりかねません。各自動車で必ず設けられているので必ず確認しましょう。
この段階ではジャッキアップしていません。
参考1 フリードのジャッキアップポイント
交換するタイヤ付近の床面を覗いてみるとジャッキアップポイントが分かります。私が乗っているフリードの場合、4輪とも写真のような突出部がありました。私の知識では、フレーム部分に”2か所の切り欠き”があるものと認識していましたが、今のこの車では違ったようです。最初、確証はなかったのですが、実際にジャッキアップできたのであっていると思います。
※切り欠きがある場合は、その切り欠きの間がジャッキアップポイントとなります。
参考2 フロアジャッキの当たり部
写真はフロアジャッキをジャッキアップポイントにかけている状態になります。本来であれば、フロアジャッキの受け皿を”ジャッキアップポイント用の専用アダプタ”に交換するのですが、私はそのアダプタを簡単に紛失してしまったので、代用として受け皿に雑巾をかましてジャッキアップポイントにあてがっています。
※フロアジャッキをお持ちの方は、専用アダプタに交換してください。
2 接地状態でナットを緩める
タイヤがまだ地面に付いた状態でナットを緩めます。ここでジャッキアップしていると、タイヤが空転して作業がしづらくなるので、ジャッキアップはナットを緩めてから行います。緩める程度としては、指で軽くクルクル回せるくらいまで緩めても大丈夫です。
※フリードのホイールナットは、19mmのソケットサイズでタイヤ1本あたり4本となっています。
一般的にネジの回転方向は、右回転(時計回り)で締まり、左回転(反時計回り)で緩む規格の物が多いです。ひらがなの”の”を書くように「”の”の字締め」と覚えておくと回転方向の目安となります。
実際、フリードのホイールナットは、右回転で締まり、左回転で緩みました。
3 ジャッキアップ
フロアジャッキを操作して車体を浮かせます。この時、フロアジャッキの足場が不安定だと安全な状態とは言えないので、フロアジャッキの足場もシッカリと確認してください。私のこの場合、家前の小スペースしか作業場所がなく、やむなく砂利の上で行っていますが、砂利の上では飛び石する危険もあるので、フロアジャッキの下にゴムマットやコンパネなど敷いた方が良かったかもしれません。次回以降注意します。
参考3 ジャッキアップ状況
私の場合、ジャッキアップは地面からほんの僅か離れた位置で止まてしまいます。見づらい写真ですが、地面から1cm浮いたかくらいでもう止めています。ナットを緩めているので、タイヤが地面から少しでも浮けば”フリーになった”挙動が感じられるので、その時点でタイヤ交換は可能となります。
※あまり高く上げてしまうと、バランスが悪くなって危険な状態にもなるし、感覚的な話にはなりますが、いくらジャッキアップポイントであっても、重たい車両を一点で支持している状態は私的に好きな状態ではなく、その状態で高く上げれば上げるほどピンポイントにかかる荷重も大きくなるので、個人的にやりたくないということです。
4 ナットを外す
ジャッキアップが完了したらナットを全て外してしまいます。
5 タイヤを交換する
写真は交換前のタイヤを取り外した状況になります。知識のある方はここでブレーキディスクの点検や清掃を行うようですが、私は分からないのでウエスで拭くくらいしかできません。(;’∀’)
参考4 簡単なコツみたいなもの
たいした話ではありませんが、交換しようとするタイヤをボルトにはめる時、写真のようにボルトの直近を足で押さえて、対角にあるボルトの延長上を手で押さえることにより、綺麗に嵌ります。
※あくまでも私のやり方なので、上手く嵌めれる人はそのやり方で行ってください。
6 ナットを仮締めする
タイヤが宙に浮いた状態でのナットの仮締めになるので、駆動輪じゃなければタイヤがクルクル回転してしまいます。参考4のとおり、タイヤを嵌めた状態でナット4本を指で軽く締め、クロスレンチでナットが「キュ!」っと音が鳴るくらい締め付けます。比較的軽い力でもこの音が鳴ります。
※ナットは本締めでしっかりと締めるため、この仮締め段階では、ブレーキディスクとの接地面にぐらつきがないか(タイヤを揺すってみてぐらつかないか)確認することが重要になります。
参考5 ホールナットの向き
ホイールナットには、取り付ける向きがあります。上下を間違ってもレンチのソケットがうまくハマらないので大丈夫だとは思いますが、二度手間は無駄な作業となるので、あらかじめ間違いなく取り付けるのがベストです。フリードでは写真のとおり、ホイールの穴にナットの底面部がフィットする形状になっているので、ご自身のホイールナットを確認してみてください。
7 ジャッキダウン
写真を撮るのを忘れてしまったようですが、私の場合、ジャッキダウンは2段階に分けて行うようにしています。
第一段階
フロアジャッキをゆっくり操作して、タイヤが軽く地面につく状態でいったん止めて「8 ナットの本締め」を行います。理由としては、せっかく「6 ナットを仮締めする」でブレーキディスクとの接地面にぐらつきがないことを確認したのに、急激に勢いよくジャッキダウンすることにより、ブレてしまう恐れがあるからです。
第二段階
「8 ナットの本締め」の作業が完了したら、多少勢いよくジャッキダウンしても問題ありません。
8 ナットの本締め
トルクレンチを既定のトルクに合わせて締め付けます。フリードの規定トルクは、108N・mになります。トルクレンチの操作に当たっては、合わせたトルクに締め付けトルクが達すると「カチッ!」っとクリック音が鳴る仕組みになっているので、それ以上無理に締め付けないことが重要です。
仮締めも本締めも同じことが言えるのですが、締めるナットには順番があります。最初の一本を締めたら、対角の一本という形になります。4本のナットを時計の盤面に見立てると、ナットを締める順番は、6時→0時→9時→3時となります。
※私が6時スタートにしているのは「参考4」のとおり、地面に一番近い部分を足で押さえているからです。一番ガッチリ抑えられている部分からスタートするので、途中でブレることはありません。
9 空気圧の確認・調整
ナットの本締めが完了し、完全にジャッキダウンした状態で、エアゲージにより空気圧を測定します。既定値は運転席側のドアを開いたところに貼ってあるシールに明記されているはずです。私が乗っているフリードの場合、シールには「220(kPa)」と書いてありました。
参考6 空気の補充
空気圧が足りない場合は、エアコンプレッサーで空気を補充します。一般に空気は、暑い時には膨張し、寒い時には収縮するとされているので、冬タイヤへの交換時は空気圧を高めにしておいた方が良いと思われます。私は厳冬期を迎えたあたりで再度空気圧をチェックする方向です。
10 跡片付け
これまでの画像でお気づきでしょうが、私の冬タイヤは鉄チンホイール(スチールホイール)なので、空気圧調整後、ホイールカバーを嵌め作業終了です。使用した工具、交換したのタイヤを片付けて作業終了です。お疲れさまでした。
参考(私の失敗談)
私は今回のタイヤ交換で、結構重大な失敗をしてしまいました。
一つは、規定値108N・mのトルク値のところ、全てのタイヤを倍近くの210N・mと完全なオーバートルクで締め付けてしまったこと。さらに、規定トルクへの締め直しの際に誤ったナットの外し方をしてしまったことになります。
結果、この失敗によりボルトの損傷が発生しているかもしれないという、今後の運転には注意が必要な状況になってしまいました。
記事は別立てしているので、興味がある方は一読いただければと思います。
私の失敗談!記事はこちらです↓↓↓
【体験談】冬タイヤの交換で命に係わる2つの大失敗!今冬は特に異変に注意しなきゃ;;∑(艸゚д゚;)ガガーン|イッタべや
おわりに
今回記事にしたこのマイマニュアルは、今後また自分自身でタイヤ交換を行う際に、読み返すことを目的としてまとめてみました。
タイヤ交換については、特段難しい作業ではないのでマニュアルなんていらないだろうと思いつつも、今回の作業で大失敗もしてしまったし、この失敗を忘れないための戒めみたいな感じにもなるのかな?ちょっと恥ずかしい記録になってしまいましたね;;(;’∀’)
こういう大失敗は、忘れることのない経験として体に染みつくので、二度と同じ失敗はしない自信はありますが、それでも次回以降のタイヤ交換を行う際は必ず読み返して、二度手間、三度手間が生じないよう注意したいと思います。
記事をご覧いただいた方々におかれましても、私の失敗体験を知り、注意すべき点は承知いただけたと思いますので、ミスのないよう安全に作業してもらえればと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
